【なぜ悩む? なぜ心配する?】・・・心配性と欲。
【心の健康教室:うつ病予防】セミナーで、
皆さん【なぜ悩んだり心配するのか】考えたことがありますか、と問うと、
全員が【考えたことがない】と答えます。
なぜ心配するのか。
躾で親から心配性が伝承され、過去を振り返ったり将来の先読みをするようになります。
将来などいくら考えても、死ぬこと以外はその時が来るまで分かりません。
人は分からいことを考えると【不安や心配】を抱きます。
この思考の状態を【将来の先読み、先不安】といいます。
先読みの癖は親から子へ、子から孫へと躾で受け継がれていきます。
【あの中学へ行きなさい、あの高校へ行きなさい、あの大学へ行きなさい】、
その為に、今頑張って勉強しなさい。
親は先のことを考える癖を、躾で子に与えます。
あんな子と遊んではいけません。
そんなことをすると、「危ない・汚い】ですよ・・・。
一部の親は、子供の言動を強制したり誘導したりし、束縛して躾をする人がいます。
子供の頃は全て親に依存しているので親の言うとおりにします。
躾をする親は、
子供が何かの失敗をして、怪我したり悪いウイルスを持ち込んだりするのを恐れます。
子供は子供なりに大切な対人関係があり、この時期が後日大きな成果を上げます。
ことわざに【子は失敗する権利がある、親は子供の失敗を見守り支える義務がある】と言います。
子供の失敗を極端に恐れるのは、子供が失敗をすると世間に迷惑をかけるからです。
成功も失敗も経験しなければ、生きていくのに必要な知恵が身に付きません。
大きな自然災害が来ると、【今までに経験したことがない台風】等といいます。
経験しておれば対策の立てようがありますが、何も経験したことがなければ対策の立てようがありません。
人間関係も一緒です。
子供の内に失敗や成功事例を多くもつと、後日、何かの問題に遭遇してもあわてません。
子供の内にする失敗は、親が気にするほど世間は気にせず大目に見ます。
躾の目的が子供の成長なのか、親の世間体なのか疑わしい親がいます。
反社会的な問題を起こすと社会の人は、【親の顔が見たい】といいます。
そうかといって反対に、子供とはいえ大人になったのだから、
子供が起こした問題は【子供の責任だ】と、責任放棄する親もいます。
人は群れで生きており集団生活するには、【理性】が必要です。
理性とは【ルールやマナーの常識、協調心、良心、道徳心、善悪の判断力・・・等々】
親が子を囲み過ぎると子供の頃に対人関係を重ねて得る、群れで生きるための【理性】が育ちません。
経験が浅い人の特徴は、
将来の先読みをで不安をもち、過去を振り返る癖で【こだわりが】が強くなり相手を許すことができません。
【欲】を正しく理解する。
人の欲とは【地位や名誉、財産、権力・・・とお金】などと思われているでしょうが、
突き詰めていくと、【地位や名誉、財産、権力・・・とお金】等は、自分を認めて欲しい、
自分をほめて欲しいという心に行き着きます。
欲がなければ生きて行けませんが、利己的に【私だけを認めて欲しい、ほめて欲しい】
という欲が強い人がいます。
対人関係が未熟で【利己的な欲の強さ】を親から躾で伝承された人が、
思春期になり、親の束縛から離れて対人関係が深めると、
周りの人との対人関係で己の未熟さを知り、自我の芽生えと共に親との関係がギクシャクします。
子供の頃に失敗や成功事例が人を大きくしますが、過保護に育ち失敗の経験がないと、
【感謝の念】がなく、その一部の人は【イジメる人:イジメられる人】になったりします。
大人になって【子どもの躾のため】と子供を虐待したりします。
また躾の強制で囲い込まれて育った人は、何事も与えられてきたので、
成人してからは気配りが少なく、【常に見返りを求める人】になってしまいます。
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