今年の初め頃から感染が拡大していった新型コロナウイルスが、ようやく落ち着いてきた雰囲気があります。一時は緊急事態宣言が出され街から人が消えていましたが、ここ数カ月は少しずつ元の景色に戻ってきたように感じます。
4月から店舗休店していたピザの店も11月11日より再開することになりました。再開前にお店の中の大掃除を利用者の皆さんと行いました。テーブルと床のニス塗りや、入口前の改装なども行い心機一転また「一歩」ずつ、前を向きながら手を取り合い頑張っていきたいと思います。
GSグリーン桂川でのここ数カ月のさまざまな活動を行いました。
ひとつは畑で育てた青唐辛子を使って柚子胡椒作りを行いました。見かけではわかりづらいですがとても辛く、辛い物が好きな方にはうってつけです。この青唐辛子を何日も天日干しさせます。それからミキサーで細かく砕いていきます。柚子も同様に皮をミキサーで細かく砕いていきます。それを混ぜ合わせると手作り柚子胡椒の出来上がりです。こちらの柚子胡椒はピザのお店で販売予定です。これからの季節にぴったりな鍋料理はもちろん、パスタやドレッシングと様々な料理に使えるので興味のある方はお試しください。
そして生姜の粉末作りも行いました。細切りした生姜を数日間天日干しにし、その後ピザ窯で高温加熱、乾燥をさせてミキサーで粉砕して出来上がりです。10キロ以上あった生姜が粉砕されると袋2つ分程にしかなりませんでした。なかなか手間暇がかかる作業でした。
それから利用者の皆さんでお地蔵さん作りも行いました。
皆さんお地蔵さん作りは初めての体験でしたが、日頃から農作業で慣れているのかとても器用に作り上げていました。お地蔵さんの顔を作る時は皆さんの個性が発揮されていて、個性溢れるお地蔵さんが出来上がっていました。
そして現在、利用者の方々が冬支度に向けて薪切りに勤しんでいます。冬はこの薪を使って暖を取るのですが、ストーブがとにかく暖かくて30度程まで温度が上がります。そのため冷えた体を温めるだけではなく、料理を作るのにも活躍してくれます。
新型コロナウイルスの影響によって社会状況は急激に変化しました。それに伴い私たちの生活にもさまざまな変化が起こりました。その変化を受けてストレスを抱え込み、心に問題を抱える人たちも多くでてきました。感染リスクおよび感染そのものへの過度な恐怖や不安。経済的打撃から生じるうつ病や自殺。家庭での暴力や虐待などさまざまあります。
ですがこの心の問題は新型コロナウイルスによる影響だけではないと私はさがら療法を学んで感じます。毎日の生活で些細なことでもさまざまな出来事が起こります。その出来事をきっかけに常に心は動いています。心が揺れ動かない人などいないのです。それらのきっかけをあたりまえと捉えるか、感謝の心で捉えるかで心は大きく変わります。あたりまえで捉えてしまうと心が苦しくなってしまいます。ですが感謝の心で捉えると心が楽になっていきます。新型コロナウイルスの影響でそれらがより浮き彫りになってきたのではないでしょうか。私たちの生活はあたりまえの毎日ではないのです。誰かが私たちを支えてくれています。普段何気なくなく着ている洋服にしても、洋服店から生産者までありとあらゆる人たちが関わりできています。それらはほんとにあたりまえなのでしょうか。私たちが暮らすうえで誰かに支えられていないことはないのではないでしょうか。つい忘れがちになりますがこんな時だからこそ一旦立ち止まり、考えるきっかけを設けることも大切なのではと思います。
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